生活LIFE MAGAZINE June 2011

渓山隠廬、虹夕諾雅:軽井沢里的幽谷山庄。

Photos by Mutsumi Tabuchi Text by Miho Sauser Translation by Shi Zhen
虹夕諾雅とは「星のや」のこと。4月の帰京時の軽井沢取材からです。実はちょうど同じ日に千住博さんがこちらに泊まられることになり、ラッキーにも軽井沢で前号と併せて2号分の取材を行うことができました。テーマは隠れ里の休暇。ということで初めて「星のや」さんに宿泊。4月半ばだというのに軽井沢は早朝に雪が降るほど肌寒くて、都心から新幹線でわずか1時間ほどでも高原の避暑地は気候が全然違うことを改めて実感。それにしてもやはり日本の温泉リゾートは素晴らしい。満喫〜。ご飯も美味しいし、特にツントーのヴァルスのスパやジェームス・タレルの光の館を連想させる瞑想温泉にはハマりました。時間と予算があれば「星のや京都」にも是非うかがいたかったです。

富世 Z Magazine June 2011

Life Style 直島・芸術的小宇宙、他。

All editing by Miho Sauser
友人が発行人、ということで何だかなりゆきでこの富裕層雑誌の編集も手伝うことになりました。投資者向けの経済金融系雑誌で全体的に硬い雰囲気ゆえ、私が担当するライフスタイル関連毎月30ページはビジュアル重視。予算はないけど世界各国の情報を載せて欲しいとのリクエストで、2次使用や提供写真などに頼らざるをえず、今は無きE誌やL誌の記事など再編集で使わせていただきました。かつての同僚及び一緒にお仕事をさせていただいたことのあるライターやフォトグラファーの方々、本当にありがとうございます!この号はベネッセの直島、ボツワナの旅、フィレンツェの美食、ロンドンの紳士靴、パリのワインショップ、上海カルチャー・譚盾の水楽堂、というラインナップ。

NOT May 2011

WE LOVE MAGAZINE “無料”雑誌店。

Photos by Eiki Mori Edit by Ellen and Parii Text by Miho Sauser
クールなカルチャー誌が創刊しました!日本でTDC賞を受賞したこともある上海の人気アート・ディレクターのLes Suenが編集長も兼任。Lesとは後藤繁雄さんを通じて知り合いましたが、創刊にあたって声をかけてくれて、この雑誌にもコントリビューターとして参加させていただくことに。とにかく紙媒体が大好き、という編集者が集まって作っている雑誌です。ゴールドの特色+特殊加工、タイトル以外の文字がない表紙。日本では久しく見なくなりましたね、こういう雑誌。今の上海ならではのテイストが満載です。まずは4月に帰京した際に、渋谷のOnly Free Paperを取材。フリーペーパーのみを扱うこの店のオーナーの石崎さんにも紙媒体の魅力についてじっくり語っていただきました。

生活LIFE MAGAZINE May 2011

天上来水、千住博訪談。

Portrait by Mutsumi Tabuchi Text by Miho Sauser Elaboration by Yang Shiqi
この雑誌は毎月一冊を通してテーマがあり、この号は「水」でした。そこで滝の作品で知られる千住博さんをフィーチャーすることに。取材撮影はオープン前の西澤立衛設計、軽井沢千住博美術館にて。円形の空間が2つあり、同じ形・大きさの壁がひとつもない床が傾斜した空間は、自然光が燦燦と降り注ぐガラス張りで、絵画作品の水と建築の光が見事に共鳴していました。羽田空港でも見られる滝の大作は4ページ大の観音開きで掲載。全14ページ。相変わらずの贅沢なページ構成となりました。台湾の有名な写真家の阮義忠から「精神の良き糧となる」と、このページに関して編集部にコメントも。田渕睦深さん撮影のポートレイト&美術館の空間写真も、大変美しい仕上がりです。

AXIS April 2011

アジアのデザイナーは世界を目指す。

Photos by Norihisa Ichimura Text by Miho Sauser
北京の馬岩松や韓国のホーン・キムなど世界で活躍するアジアのクリエイターたちの特集。上海からはエルメスのバックアップで中国発の高級ブランド「上下」を立ち上げたデザイナーの蒋琼耳(ジャン・チョンアル)をフィーチャーしました。中国最高級の素材、中国最高級のハンドメイド・クラフトを謳う「上下」。昨年秋の上海でのオープニングにはエルメスCEOのパトリック・トーマス、イメージフォトを撮影したファッション写真家のパオロ・ロヴェルシ、店舗設計を手掛けた隈研吾が並んで彼女の才能を湛えておりました。ちなみにチョンアルはまだ35歳ですが、年齢や国籍を軽々と飛び越えて、こういう大物たちとサラリとコラボレーションできてしまうところが中国人女性のすごいところです。

生活LIFE MAGAZINE March 2011

美艶的悲傷、蜷川実花訪談。

Photos by Eiki Mori Text by Miho Sauser Elaboration by Yang Shiqi
おととし「蜷川上海」の制作のお手伝いをさせていただいて以来、久々にお会いしました。東京のオフィスは壁一面、実花さんの作品がウォールペーパーとなっていて、あの色鮮やかな花の作品の中に入り込んだかのような気持ちに。最近は台湾や香港でも活躍されていて、大陸でも人気が高まりつつあります。今回は春の号に併せてフィーチャーしたいというクリエイティブ・ディレクターからの要望で、花シリーズから6点を紹介、私のインタビュー記事、精神科医の斉藤環先生による解説も掲載しています。表紙は丁雄泉という中国人画家のこれまた愛らしい作品で実に春らしい号が出来上がりました。ネイティブにガンガン推敲してもらってますが、中国語で原稿を書くのも少し慣れてきました。

生活LIFE MAGAZINE February 2011

文化敬啓者、烏利・希客訪談。

Photos by Sabina Bobst Text by Miho Sauser Elaboration by Yang Shiqi
年末年始のスイスへの里帰りの機会を利用して、世界最大の中国現代アートのコレクター、ウリ・シグ氏のインタビューをしてきました。ルツェルン近郊の美しい湖の中にある小さな島、そこに彼のアート御殿があります。ちなみに島も湖までもが彼の所有物。スイスでも有数のお金持ち!4階建てのお城の中のいたる所に有名なアーティストの有名な作品がザックリで、購入後に中国アートバブルで価格が何十倍にもなった作品もいっぱいあるようですが、今まで売った作品はひとつもないとか。所有する作品は2000点以上という美術館がひとつ軽く出来てしまうほどの膨大なコレクション。80年代以降の中国現代アートそのものすべてを総覧できる場所が、スイスの古城にありました。

GQ JAPAN February 2011

世界基準のメイド・イン・チャイナを探せ。

Text by Sachiko Matsushita, Miho Sauser
一昔前までは「メイド・イン・チャイナ」というと、安いけど粗悪な大量生産品というイメージでしたが、最近では質の高い中国産プロダクツもいろいろ登場しています。この企画では、ハンドメイド製品、建築、ワイン、クルマ、文学などさまざまな分野で注目されているものをピックアップしました。中国もいつまでも世界の下請工場に甘んじているわけではありません。まあまだほんの一部ではありますが、世界レベルに匹敵するものも見られるようになり、物作りの世界の意識も少しずつですが確実に変化しています。今後、ますます多くの人が留学したり海外旅行に行ったりして、本当にいいモノを見る機会が増えていくことで、そのスタンダードはグイグイ底上げされていくと思われます。

生活LIFE MAGAZINE January 2011

杉本博司、時間的存在。

Portrait by Hiroshi Kai Text by Miho Sauser Elaboration by Yang Shiqi
クリエイティブディレクターの令狐が大ファンということもあり写真家の杉本博司さんをフィーチャー。昨年発表された新しいシリーズ「放電場」の作品9点とその作品について杉本さん自身が書かれたテキストを、私のインタビュー記事とともに掲載させていただきました。「放電場」はカメラを使わずフィルムに直接放電し、その光を写し撮ったという実験的な作品。全16ページ。この雑誌、版型が大きい上に写真を贅沢に使えて本当に嬉しい!中国の雑誌でこれだけ大きく杉本さんの記事が出るのは初めてで、この号が欲しいと何人かの中国人写真家から問い合わせもあったと後で聞きました。今後も中国の媒体で素晴らしい日本人アーティストをいろいろ紹介していきたいと思います。

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